処分が決まったアベノマスクの廃棄費用は、いくらになるのでしょうか。
誰が名付けたのか「アベノマスク」。
去年の春、すべての世帯に2枚ずつ配布された、ちょっとサイズの小っちゃい布マスクです。
そのアベノマスクの在庫について、希望者に配布した後、余ったものは廃棄処分とすることが決まりました。
行き場を失ったアベノマスクは実に8130万枚。
一枚の単価約140円、総額115億円相当が倉庫に眠ったまま・・・。
保管費用は去年の8月から今年3月までで約6億円。現在までを推計すると10億円近くに上るとみられます。
保管費用がかさむことから岸田総理大臣が対策を急ぎ、この週末に廃棄を決めたということです。
総理周辺:「安倍さんには仁義切りましたよ」
アベノマスクを有効活用している人もいます。
マスクを解体してガーゼハンカチにリメイクしている人や細かな掃除道具として使う人、オートバイの整備に使うという人も・・・。
オートバイの整備に活用した人:「今まではシャツを切って使ってたんですけれども、小さいマスクでどんどん拭いていって、ちょっと油で汚れてもすぐ交換できるものがあれば便利かなと」
コロナ禍での空前のマスク不足で始まった総額500億円超の布マスク配布事業。
ところが、届いたころにはマスクが出回りはじめ、不織布マスクより効果が薄いことも判明。
不良品が届いたとの指摘もあり、21億円近くかけて検品したところ、約15%が不良品と分かりました。
政府はできるだけ早くアベノマスクの配布を希望する自治体や個人を募る方針ですが、希望者に配送するにしても引き取り手がなく、廃棄するにしてもさらなる費用がかかる見通しです。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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